Fusulina Limestone
【時代】古生代ペルム紀後期 【産地】日本(岐阜県)
学びのキーワード:示準化石、石灰岩、小さな生き物 など
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※「フズリナについて」はNo.11_フズリナをご覧ください。
石灰岩とは
石灰岩は、炭酸カルシウムを主体とする堆積岩で、炭酸カルシウムを主成分とする殻や骨格をもつ生き物の遺骸が堆積してできた岩石です※。
石灰岩のもとになる生き物は、例えば貝やサンゴです。その他、円石藻(微細藻類)や有孔虫(原生動物)といった小さな生き物の殻や骨格にも炭酸カルシウムが多く含まれており、石灰岩を形成します。ドーバー海峡には、「白亜の壁」とよばれる白い崖があります。円石藻はコッコリス(円石)という石化した鱗片をもつのですが、この「白亜の壁」はコッコリス化石が堆積してできたものです。
※他の成因もあります。
白い斑点の正体
フズリナ石灰岩の表面には、白い斑点があります。この白い斑点をルーペで観察すると、まるで指紋のような模様がみえます。一方、こちらはフズリナの模型です。断面をみると…
一見するとただの白い斑点ですが、よく観察するとフズリナの構造(断面)をみることができるのです。