Ammonite
【時代】中生代白亜紀 【産地】マダガスカル
学びのキーワード:示準化石、体のつくり、多様性と進化 など
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アンモナイトの殻のつくり
アンモナイトの殻は、「真珠層」が2つの「プリズム層」に挟まれた“3層構造”をしています。
真珠層の表面は微細構造をしていて、光があたると虹色に輝いて見えます(構造色)。一番外側のプリズム層がはがれて真珠層が露出することで、キラキラと輝いてみえるのです。
しかし全てのアンモナイトが輝くわけではありません。真珠層の成分であるアラレ石(炭酸カルシウム)は、圧力や温度によって方解石に変化してしまいます。地層の中で保存状態が良かったものだけが輝くのです。
構造色
そのもの自体に色はついていないけれど、光の波長またはそれより細かい構造によって発色する現象を構造色といいます。サザエやオウムガイの殻の内側が虹色に輝いているのは、真珠層による構造色です。真珠層ではありませんが、ハトの首やシャボン玉、CD に見られる虹色の輝きも構造色です。