『化石の世界』をもっと知ろう!そして平成30年度の特別展では…

2018年6月5日に放送された「マツコの知らない世界(TBS)」、ご覧になりましたか?うれしいことに『化石』をテーマにした『化石の世界』が放送されました。そこで今回は、当館で展示している化石と今年度の特別展について、「マツコの知らない世界」で紹介された化石・博物館とからめてご紹介します!

まずはマツコ・デラックスさんに可愛い!と言ってもらえた三葉虫(さんようちゅう)「アサフス・コワレフスキー」。アサフスは目の部分が飛び出ているのが特ちょうですね。海底の土の中にもぐって敵から身をかくす時に、目だけ外にだして周囲の状況をうかがっていたと考えられています。当館のアサフスは目のところがちょっと短め。

三葉虫アサフス(常設展示室)

 

〜三葉虫アレコレ〜

三葉虫は昆虫と同じ節足動物の仲間で、上から見ると体が3つに分けられることから三葉虫と名付けられました。

三葉虫の名前の由来

三葉虫はたくさんの種類が発見されているので「化石の王様」といわれているのですが、その数なんと10,000種類以上!大きさも形もさまざまです。

左:三葉虫 フントニア(所蔵資料) 右:三葉虫 ホプロリカス(常設展示室)

三葉虫が生きた古生代という時代は生き物の種類が爆発的に増えた時代なので、生き残るためにいろいろな形に進化したのかもしれません。敵から身を守るときに、こんな格好をした(そしてそのまま化石に残った)三葉虫もいたくらいですから…。

防御姿勢をとる三葉虫 ファコプス(所蔵資料)

 

そしてもう一つ、マツコ・デラックスさんが気にされていた「異常巻きアンモナイト」ですが、当館の常設展示室入り口では世界最大級の異常巻きアンモナイトが皆様をお迎えしています。クネクネした形やまっすぐ棒状のものまで多種多様な異常巻きアンモナイト。病気でこのような形になったのではなく、もとからの形なんですね。熊本県では天草市や上天草士などで異常巻きアンモナイトが発見されています。

左:世界最大級の異常巻きアンモナイト アンキロセラスの仲間(常設展示室) 右:北海道産のアンモナイト ニッポニテス。北海道はアンモナイトの世界的な産地のひとつ。(常設展示室)

 

最後に、世界一美しい恐竜の化石が展示されていると紹介されたカナダの「ロイヤル・ティレル古生物学博物館」、こちらは世界3大恐竜博物館の1つとされています。今年度の当館の特別展「ティラノサウルス〜進化の謎に迫る〜」のチラシをよくみると…

平成30年度 御船町恐竜博物館 特別展のチラシ

見えますでしょうか、[協力]のところに「ロイヤル・ティレル古生物学博物館」の文字が…!今年度の特別展では、なんとロイヤル・ティレル古生物学博物館所蔵の標本を見ることができます!当館でしか見られない特別展ですのでお見逃しなく!!

(文・写真 富澤由規子)

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