毎月第2・第4土曜日に開催している「わくわく体験教室」。恐竜缶バッジづくりや恐竜コースターづくりなど全部で7種類の体験をご用意しておりましたが、このたび新たに「キラキラ石の万華鏡づくり」が加わりました。今回はこの体験教室の開発裏話をご紹介します。
まずは材料さがしです。主役のキラキラ石(鉱物)、万華鏡の筒、外側に巻く紙などをそろえます。万華鏡の筒は、すぐに壊れてしまわないように塩化ビニル管を選択しました。2mの塩化ビニル管を10cmごとに切っていきます。岩石切断機※で試行してみたもののどうしても曲がってしまうため、専用のカッターを購入し10cmの塩化ビニル管を大量に制作していきます。
キラキラ石は色々な鉱物がたくさん入ったものを購入して色ごとに分別しました。万華鏡にする際はキラキラ石をシャーレ※に入れて、塩化ビニル管とくっつけます。
ちょうどよい大きさのシャーレが見つからなかったのでキラキラ石を細かく割ってサイズ調整です。細かく割って、ザルでサイズをわけて、シャーレにいれて最終確認。写真はアルバイトの大学生たちです。最初は慣れない手つきだったのが次第に職人さんのような慣れた手つきに…。「ここはこうした方が良いのでは?」という改善策をどんどん出してくれるので、質も作業効率も自然と向上していきます。
最後は当館デザイナーによるオリジナルデザイン巻紙です。男の子向け・女の子向け・大人向けのデザインが欲しい…という依頼のもと作成されたデザインがこちら!隠れアンモナイトもいますよ。
2017/3/25の初回の体験には延べ103名のお客様に体験いただきました。本当にありがとうございました。初回の体験を終えて改善するべき点も新たに見えてきましたので、次回2017/5/13の体験までに改良したいと思います。
今後も新しい体験プログラムを開発していきたいと思いますので、お楽しみに…!
※岩石切断機とは:石を切断するための機械です。この機械を利用して岩石の薄片(うすく切ったもの)を作り、顕微鏡で岩石の観察をしたりします。
※シャーレとは:化学の実験などでよく使うお皿です。この中で微生物や細胞を育てたり物を入れたりと、色々な使われ方をしています。ガラス製やプラスチック製、表面に特殊なコーティングがされたものなど、様々な種類・サイズがあります。
文・写真 富澤由規子