「羽毛恐竜の世界展~羽毛をもった恐竜と鳥類への進化~」が7月18日(土)〜9月6日(日)まで開催されます。開催に先立ち、ティラノサウルスの復元ロボット(全長約9メートル)を希望者のみなさまに次のとおり公開します。

1 日 時:平成27年6月30日(火) 11:00から1時間程度

2 場 所:御船町恐竜博物館 交流ギャラリー

3 対 象:見学希望者(定員20名)

4 内 容:

(1)学芸員による解説

(2)ロボット動作実演

5 申し込み方法:電話にてお申し込み下さい。先着順で受け付け、定員になり次第募集終了となります。

 

羽毛を持ったティラノサウルスについて

 2004年に原始的な小型のティラノサウルス類の化石に羽毛の痕跡が見つかり、その末裔である北米のティラノサウルスにも羽毛が存在した可能性が示されました。一方で「大型のティラノサウルス類にも実際は羽毛があった」という考え方には、否定的な意見も多くありました。

 しかし、2012年4月に、中国遼寧省で発見された長い羽毛をもつティラノサウルス類、ユティランヌス・フアリによって、大型のティラノサウルス類も羽毛をもっていた可能性が指摘されるようになりました。中国科学院の徐星教授は、当時の遼寧省の気候が寒冷化していたという証拠から、ティラノサウルス類の羽毛の存在は、その進化史において体サイズの変化と生息地域の気温に左右されていた可能性を指摘しています。本展では、この研究成果に基づいて復元された羽毛を持ったティラノサウルスのロボットを、熊本で初めて、みなさまにご紹介いたします。